金属調の自治会プレートは注意が必要です

金属調のアクリル2層板を使った自治会プレート

金属に見える材料を使った自治会プレートを見かけました。

これは、『2層アクリル板』と呼ばれるもので、黒色のプラスチックの上に、金属色の箔を貼り付けたものです。

日本国内で流通しているほとんどがアメリカやドイツからの輸入材です。

彫刻すると、表面の金属箔が削れて、下から黒色プラスチックが露出して黒文字に見えるという仕掛けです。

彫刻した凹部に塗料を流しこむ必要が無く、彫刻するだけで完成する便利な材料ですから、ネームプレート用としてよく使われています。

一応、屋外対応とされているので、当店でも使ったことがあるのですが、結果は良くありませんでした。

・だいたい、1~2年程度で金属箔に劣化が見られます。
 金属といっても、ミクロン以下の薄い箔ですから、非常にデリケートなものです。

最初は黒色だった文字が、数ヶ月ほどで白化してグレーっぽくなってきます。
 銀色に黒文字で、くっきりはっきり見えていたものが、銀色地にグレー文字になってくるわけで、くっきりと見えなくなります。光のあたる角度によっては文字が読みにくいなと感じるほどです。

この程度の耐久性で、屋外対応の材料として製造している、アメリカやドイツの材料メーカーはもっと努力して耐久性のあるものに改良するべきです。

我々商品を製造する側からすると、材料メーカーが屋外対応と言っているのですから、自治会プレート用に使おうと考えるのは無理もありません。

雨があたらず、常に日陰で使うのであれば良い材料だと思いますよ。

でも、自治会プレートは屋外の過酷な環境で10年以上使うものですから、当店では2層アクリル板は、自治会プレート用としては現在のところオススメしません。

でも、玄関先に掛けてもカッコイイ自治会プレートができないものかとも思いますので、白アクリル以外の材料も研究中です。

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